院長ブログ

2024.03.15

頭頸部腫瘍について

皆様こんにちは、院長の富樫孝文です。

当院における専門外来の一つである頭頸部腫瘍についてご説明させていただきます。

頭頸部外科・腫瘍外来私は日本耳鼻咽喉科・頭頸部外科の専門医ですが、その中でも特に頭頸部腫瘍の治療などが専門です。
(頭頸部腫瘍につきましては、
当ブログの2023.09.20の「頭頸部腫瘍と頭頸部外科って何?」をご参照ください)。

新潟大学耳鼻咽喉科に属しながら、東京のがん研究会附属有明病院の頭頸科で研修を行い、新潟県立がんセンター、新潟大学病院、新潟市民病院で主に頭頸部腫瘍の検査・診断・治療を行って参りました。頭頸部腫瘍のうち悪性である頭頸部癌は全国的に年々増え続けており、新潟県も同様です(頭頸部悪性腫瘍新患登録33年の変遷:新潟県における検討.富樫.日耳鼻.2023)。
また検査・診断・治療は日進月歩です。
治療においては、あらたな手術療法、放射線療法、薬物療法、免疫療法、がん緩和療法が生まれており、患者さんの余命は以前より伸びています。
その結果患者さんの数は増え続け、治療も多彩となり、本来は患者さんのご相談にじっくりとお話に耳を傾けたいところですが、病院においては診察時間の確保に難渋しているが現状です。

勤務医時代の私も後遺症のある患者さんの訴えに十分に時間を割くことができていなかったと思います。
医師としては、患者さんの相談に応じられないことは、非常に心苦しい思いでありました。現在では勤務医から診療所の医師となり、病院のようながん治療を提供することはできません。
しかし、後遺症に対するご相談、治療後の経過観察等は可能です。
また飲酒や喫煙による誘因が多い頭頸部癌において、新たな疾患の早期発見を行うことも経験上可能です。

頭頸部腫瘍で治療歴のある方で、お困りの方がいらっしゃいましたら、ご相談いただければと思います。
一般的な耳鼻咽喉科疾患の診察時間では対応できないことも多く、お話を伺った上で当院の診療時間に設定させていただいた専門外来のお時間に予約を入れ、ご相談に乗らせていただきます。

院長 富樫孝文

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