口・喉の病気(嚥下外来)

このような口・喉の症状でお悩みではありませんか?

このような口・喉の症状でお悩みではありませんか?

  • 口が乾燥する
  • 口内炎が痛い
  • 舌が痛い
  • 歯肉・舌・粘膜などに炎症が起こっている
  • 歯肉や舌に潰瘍が出来ている
  • 喉に痛みや違和感がある
  • 首に違和感がある
  • 喉ぼとけに違和感や痛みがある
  • 喉の横に痛みがある、喉を触ると痛い、しこりがある
  • 味覚がない
  • 喉ぼとけの下や横に痛みがある
  • 口が乾く
  • 喉が腫れている、詰まり感がある
  • 声がかすれる
  • 咳が出る
  • 口臭が気になる など

上記のような症状は、口内炎、扁桃炎、舌炎、口腔乾燥症などの病気が原因で起こることがあります。
このような症状でお悩みの方は、どうぞお気軽に新潟市江南区のとがし医院(耳鼻咽喉科・頭頸部外科)までご相談ください。

口の病気

口内炎

口内炎とは、ウイルス性や真菌のほか、ストレス、過労による免疫力の低下、ビタミン不足などで口内または口内周辺粘膜に炎症が起こった状態です。食べ物や飲み物がしみたり、触ると痛んだりします。特に、唇内側、舌、頬内側、歯肉部分などで炎症が起こります。
まずは問診を行い、口内炎ができた場所や発症頻度などをおうかがいし、必要に応じて血液検査などを行います。

治療

口内炎の治療は、一般的に抗菌薬やビタミン剤、ステロイド剤などを用いて治療していきます。

口腔がん

口の中にできるがんには、代表的な舌がんのほか、歯肉がん、口腔底がん、硬口蓋がん、頬粘膜がん、口唇がんなどがあります。それらを総称して、口腔がんと呼びます。
口腔がんの罹患者は、がん患者全体の約1%ですが、近年では罹患者及び死亡者数ともに増加傾向にあります。

舌がん

舌の裏側や側面にできるがんです。舌粘膜表面が赤色や白色になるほか、潰瘍やデコボコができて、ザラザラしたり、ただれたりします。これらの症状は舌がんだけの症状ではなく、他の疾患でも見られるため、がんの見極めは非常に難しいとされています。

治療

舌がんをはじめ、口腔がんは放射線治療や抗がん剤などの化学療法では治療が難しいため、基本的に外科的切除手術を行います。ただし、手術で完全に除去できなかった場合や、再発する恐れがある場合は、放射線療法による術後補助療法を行うほか、化学療法を併用することもあります。また、がんのステージや全身状態、患者様の年齢などを総合的に判断して、放射線療法や化学療法を検討することがあります。

初期段階の小さいがんの場合は部分切除が可能ですが、がんが広範囲に及ぶ場合は切除範囲も広くなり、嚥下機能などに後遺症が及ぶ可能性があります。必要に応じて、他部位の皮膚や筋肉組織を移植する再建手術を行うことがありますが、その場合は術後の口腔機能低下への対処としてリハビリテーションを実施します。

喉の病気

かぜ

ウイルスや細菌に感染した際に、喉が痛くなります。風邪の引き始めに喉が痛くなるのも、ウイルスや細菌感染によって急性咽頭炎が起こっているからです。咽頭粘膜が赤くなり、炎症が起こります。炎症が喉頭にまで及んだ状態が急性喉頭炎とされます。喉の痛みのほか、咳症状や発熱が起こります。

治療
喉の病気主にネブライザー療法と局所処置、消炎鎮痛剤、うがい薬などを用いて治療します。咽頭炎の原因として細菌感染が考えられる場合は、抗菌薬を用いて治療します。
咽頭炎や喉頭炎が長引くと慢性咽頭炎・慢性喉頭炎となります。この場合も、ネブライザー療法や消炎剤内服などで治療を行います。また、大声や習慣的な強い咳払い、喫煙習慣などは喉の炎症を引き起こすため、なるべく控えることで発症を防ぐことが可能になります。

扁桃炎

咽頭(のど)にあるリンパ組織の集合した部分が扁桃です。扁桃には、上咽頭(鼻腔の後方)にある咽頭扁桃(アデノイド)、口蓋扁桃(口を開けたると左右に見える)、舌根扁桃(舌付け根部分)の3つがあります。
一般的に扁桃炎と言われるのは、口蓋扁桃が炎症した状態を指します。扁桃炎には、ウイルスや細菌感染による急性扁桃炎と、炎症が慢性化した慢性扁桃炎があります。

治療

急性扁桃炎の場合は、抗菌薬内服と点滴治療が基本となります。主な症状は、喉に強い痛みが生じるほか、微熱や倦怠感、喉の異物感や違和感などです。治療では、消炎剤や鎮痛剤、うがい薬、局所消毒、ネブライザー療法などが検討されます。
一方、慢性扁桃炎の場合は、喉の異物感や違和感、倦怠感などで、微熱はあるものの痛みはほとんどありません。、手術によって扁桃を摘出するなどの治療が検討されます。

咽頭炎

咽頭は、上咽頭(鼻腔の後方)・中咽頭(咽頭後壁と口蓋扁桃)・下咽頭(さらに下方)からなっています。細菌やウイルス感染によって炎症が起きた状態を、急性咽頭炎と言います。喉の痛みや咽頭の発赤、腫れなどから風邪を引いたような症状が現れます。

治療
咽頭炎ネブライザー療法や局所処置などを行うと共に、消炎鎮痛剤やうがい薬による治療を行います。
細菌感染が原因の場合は、抗菌薬による治療も行います。

喉頭炎

喉頭は、下咽頭よりもさらに奥にあり、喉ぼとけのあたりに位置しています。喉頭には、声帯があります。声帯は発声に関わる部位のため、喉頭に炎症が起こると赤く腫れ、声が出にくくなってしまいます。特に急性喉頭炎の場合は、細菌やウイルス感染によって風邪を引き、喉が痛くなります。喉の痛みのほかに、発熱や咳症状、声のかすれなどが見られます。

治療

主な治療方法はネブライザー療法や局所処置、消炎鎮痛剤やうがい薬などの処方です。細菌感染が原因の場合は、抗菌薬治療も検討します。
慢性喉頭炎となった場合は、声帯が慢性的に炎症するため声がれの症状が見られます。慢性の場合は、ネブライザー療法や消炎剤内服治療を行います。

声帯ポリープ

喉に起こる声帯ポリープでも喉の機能損失を起こすことがあるため安心できません。喉にポリープが見つかった場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診して適切な治療を受けるようにしましょう。

治療

声帯ポリープの治療方法は、内視鏡による除去治療が一般的です。声帯ポリープの主な原因は声の出しすぎと言われています。手術による除去治療を行うと、術後はしばらく声を出せません。手術による除去治療を行えば大事に至らないことから、早期発見・早期治療が重要となります。

咽頭がん

咽頭がんは、喉頭がんに比べると自覚症状が出にくく、発見しにくいという特徴があります。病気の進行に伴って、喉の違和感や異物感、飲み込む際の引っかかり感などによって自覚できるようになります。そのまま放置すると悪化し、がんが転移してしまうこともあります。

治療

通常、抗がん剤による化学療法や放射線治療、手術治療の3種類を組み合わせて行います。
咽頭がんも喉頭がんも早期発見・早期治療が重要で、完治できる可能性が高まりますし、良好な経過が得られやすくなります。

頭頸部外科・腫瘍外来について
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喉頭がん

喉頭がんは、初期段階で声がれの症状が現れます。そのまま治療せずに放置すると、声が次第に出なくなり、唾液などに血液が混ざったり、呼吸がしにくくなったりします。

治療

喉頭がんの治療は、咽頭がんと同様に抗がん剤による化学療法や放射線治療、手術による除去治療などを行います。当院では、喉頭・咽頭がんの早期発見を目指した診療を行っております。喉の異物感や違和感、声がかすれるなど、喉に異変を感じた場合は、なるべくお早めに当院までご相談ください。

頭頸部外科・腫瘍外来について
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咽喉頭異常感症

咽喉頭異常感症

喉の違和感には様々な症状が現れます。以下のような症状がある場合は、咽喉頭異物感症の可能性があります。

  • 口が痛い
  • 口が乾く
  • 舌がピリピリする(舌痛症)
  • 味覚がおかしい
  • 口の中にできものができる
  • 喉が痛い
  • 喉の違和感(何かがへばり付いている感覚)
  • 食べ物が喉に引っかかる・飲み込みにくい
  • 痰がからむ
  • 咳が出る(乾いた咳・痰がからむ咳)
  • 声が出にくい
  • いびきをかく など

咽喉頭異常感症の症状や原因は多岐にわたります。主な原因にも、全身的原因と精神的原因とがあります。

治療

喉の違和感が起こる原因に応じて、治療方法が異なります。
胃酸逆流症やアレルギー疾患、がんなどの病気が原因の場合は、根本となる疾患の治療を行います。また、うつ病など精神疾患が原因となる場合は、心療内科での治療が必要になる場合があります。

嚥下外来

嚥下障害

嚥下障害「嚥下(えんげ)」という飲み込む動作に障害が起こることで、口の中の食べ物を上手に飲み込めなくなる状態を嚥下障害と言います。
食べ物を飲み込む際、口の中で食べ物を認識した後に飲み込みやすい大きさや形状にします。それを舌を使って喉へ送り込み、そのまま食道に送って胃に送り出します。嚥下障害が起こると、食べるとむせる、口から食べ物がこぼれる、食べ物を噛んで飲み込めない、時間がかかる、飲み込んでも口の中に残る、食後に痰がからむなどの症状が起こるほか、上手く食事ができないため体重が減少したり、脱水や低栄養が起こることがあります。

当院では日本嚥下医学会認定の嚥下相談医がおります。
嚥下機能検査や嚥下に対するご相談にのれますので、遠慮なくご相談ください。なお嚥下相談の際には、お電話で受付にご相談ください。

検査
嚥下内視鏡(VE)検査とは
嚥下内視鏡(VE)検査とは鼻からファイバースコープを挿入し、咽頭部の形態、動きを観察する検査です。
実際に飲食物を飲み込む時の状態を観察・記録することで、飲食物が気管に入っている、残留しているといった異常を発見することができます。
また、普段から喉に痰・唾液がたまりやすいかどうかといったことも調べられます。
これにより、吸引の必要性、食事内容の適性を判断します。
嚥下内視鏡(VE)検査の目的

嚥下内視鏡検査は、以下のような目的をもって実施する検査です。

  • 咽頭の形態、動きの異常の有無を調べる
  • 飲み込んだ後の咽頭での飲食物の残留の有無を調べる
  • 飲食物の誤嚥の有無を確認する
  • 咽頭での痰・唾液の貯留状況を調べる
治療

嚥下障害が起こる主な原因として、脳梗塞や脳卒中などの脳血管障害が挙げられます。他の要因として、頭頸部癌が挙げられます。疾患の治療に加えて、リハビリテーションを行いながら回復を目指します。その他、経管栄養法や手術治療などを行います。
当院では手術をおこなっていませんので、連携病院をご紹介します。

嚥下障害を放っておくと怖い誤嚥性肺炎

嚥下障害を放っておくと怖い誤嚥性肺炎飲食物を飲み込む時、正常であれば肺へと続く気管の入口には蓋がされます。これにより、飲食物が正しく食道・胃へと送られます。
しかし、嚥下障害の方は、蓋が正しく機能せずに飲食物の一部が気管へと入り込んでしまうことがあります(誤嚥)。そして、咳(むせる)をして飲食物を追い返したり、免疫力を十分に働かせたりといったこともできなかった場合には、飲食物に付着した細菌が肺で炎症を引き起こし、誤嚥性肺炎に至ることがあります。
誤嚥性肺炎は、高齢者の死因としてよく知られる肺炎の1つです。ただ、通常の肺炎とは異なり、高熱、激しい咳などが認められないことも多く、発見・治療が遅れがちです。
誤嚥性肺炎を防ぐためにも、嚥下障害の早期発見・早期治療が大切になるのです。

嚥下障害の予防法や食べ物・食べ方

そもそもの嚥下障害を予防するためには、どうすればよいのでしょうか。
食べ物の選び方や食べ方を中心とした予防法をご紹介します。

飲み込みやすい食べ物を選択する

残存している嚥下機能に応じて、飲み込みやすさを調整した食べ物を選ぶことが大切です。
お粥などのやわらかく噛みやすい食べ物、あるいはゼリー状やペースト状にした食べ物を食べます。肉・野菜などは、噛み砕きやすいようにあらかじめ適切な大きさにカットしておくことで、窒息の予防にもなります。

飲み物・スープ・汁物などにも注意が必要

水、ジュース、お茶などの飲み物、スープ、味噌汁などは、意外にむせやすいため注意が必要です。「水分が多いから飲み込みやすく安心」と思い込み、ゴクゴクと一気に飲むのは控えましょう。
スープ、汁物は、器に口をつけて飲むのではなく、スプーンを使うと少量ずつとなり、飲み込みやすくなります。

食事に適した環境を整える

テレビを見ながらの食事、だらしない姿勢での食事は、嚥下障害や誤嚥の原因となります。
「食べる」ことに集中できる環境を整え、よく噛み、ゆっくりと飲み込むようにしてください。毎日同じ時間帯に三食を摂ること、食事の際にはテーブルをきれいにすること、栄養バランスを考えてできるだけ好物も取り入れることなども、食事に集中しやすい環境づくりの一環になります。

歯科治療・口腔ケア

抜けた歯をそのままにしている、虫歯・歯周病なのに放置しているといった場合には、歯科医院で治療を受けましょう。「噛む」機能を取り戻すことはもちろんですが、虫歯菌や歯周病菌も、誤嚥性肺炎のリスク因子となるため、治療によりその数を減らすことが大切です。
目立ったトラブルがない場合も、定期的に歯科医院を受診して、虫歯・歯周病のチェック、クリーニングなどを受けましょう。もちろん、毎日の歯磨きも欠かさないようにしてください。

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