院長ブログ

2024.05.27

当院の専門外来の嚥下障害について

皆様こんにちは、院長の富樫孝文です。

今回は当院の専門外来の一つである嚥下障害についてご説明します。
飲み込むことを嚥下といい、その障害を嚥下障害と言います。嚥下障害を繰り返すことで誤嚥を生じます。

誤嚥とは?

誤嚥とは?誤嚥(ごえん)とは、飲食物や唾液、胃内容物などが気管に入ってしまう現象を指します。通常、飲み込む際には喉の筋肉が正しく働いて食道に食物を送り込みますが、この機能が何らかの理由で正常に働かないと誤嚥が起こります。

誤嚥の原因

誤嚥の原因はさまざまです。主な原因として以下のようなものがあります。

  1.  加齢
    加齢に伴い、喉や食道の筋肉の機能が低下し、誤嚥しやすくなります。
  2. 神経疾患
    脳卒中やパーキンソン病など、神経系の疾患によって嚥下反射が正常に働かなくなることがあります。
  3. 嚥下機能の低下
    口腔や咽頭の筋肉の弱まり、歯の問題、口腔乾燥などが影響します。
  4. 食事の内容
    硬い食べ物や大きすぎる一口、急いで食べることも誤嚥のリスクを高めます。

誤嚥のリスクと合併症

誤嚥は、放置すると深刻な合併症を引き起こす可能性があります。誤嚥によって唾液や食べ物が気管に入ると、以下のような問題が生じることがあります。

  • 肺炎
    誤嚥性肺炎は、誤嚥によって細菌が肺に入り感染を引き起こすものです。特に高齢者や免疫力が低下している人に多く見られます。
  • 窒息
    大きな食べ物が気道を塞ぎ、呼吸困難や窒息のリスクが高まります。

誤嚥の予防策

誤嚥の予防策誤嚥を予防するためには、いくつかのポイントに気をつけることが重要です。

  1. ゆっくりと食べる
    食事を急がず、よく噛んで飲み込むことを意識しましょう。
  2. 適切な姿勢
    食事中は背筋を伸ばし、リラックスした姿勢を保つことが大切です。
  3. 食事内容の工夫
    硬い食べ物や大きな一口を避け、飲み込みやすい形状に調理することが有効です。
  4. 嚥下訓練
    専門家の指導の下で嚥下機能を強化する訓練を行うことも効果的です。

誤嚥が疑われる場合の対応

もし誤嚥が疑われる場合は、以下の対応を行うことが重要です。

  • 医師の診察を受ける
    特に頻繁に誤嚥が起こる場合は、専門医の診察を受け、原因を特定し適切な治療を受けましょう。
  • 誤嚥のサインを見逃さない
    咳やむせ、食後の声のかすれ、呼吸困難などの症状があれば、すぐに医師に相談しましょう。

おわりに

誤嚥は誰にでも起こり得る現象ですが、特に高齢者や嚥下機能に問題がある人にとっては大きなリスクとなります。日常生活での予防策を実践し、異常を感じた場合には、嚥下機能が正常かどうか診断を受けることをお勧めいたします。誤嚥を防ぎ、健康的な生活を送りましょう。当院では、嚥下障害の診断のため、着色水を使用した嚥下内視鏡検査を行っております。嚥下障害が疑われる方には、嚥下のアドバイスを行っております。ご自身あるいはご家族様で、嚥下障害を疑う方がいらしたら、診察をお受けになることをお勧めいたします。

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